61.リフォームはリフォーム会社に??
ひとくちにリフォーム会社と言っても、それぞれ特徴があります。窓ガラスの交換、カギの取り付けなど、小さな補修を得意とする会社もあれば、もともとは水道工事業者だったので、水周りの改修に力を入れている会社もあります。さらには、壁や屋根の塗り替えが専門のペンキ屋さん、デザインが売りのリフオーム店、新築工事からリフォーム工事まで行う会社などもあります。
「そんなに、いろいろあるの?じゃあ、どうやって選べばいいんだろう」と迷ってしまうはずです。実際に、電話帳で調べても、チラシを見ても、会社名だけでは、どの会社がどうなのか、何が違うのかまでは、なかなかわかりません。たとえ、電話をして話を聞いても、その会社がどんな家づくりをしているのか、どんな提案をしてくれて、どんな工事を得意としているのか、なかなか見分けられませんね。
住宅の建設を請け負う場合は、建設業の許可が必要ですが、リフォーム会社は1500万円未満の工事でしたら、無許可でもできます。リフォームで1500万円近い金額でしたら、かなり大掛かりな工事になります。そうした工事が無許可でもできるというのは、私などはちょっと心配になってしまいます。
実際、タイル張りのお風呂をユニットバスにリフォームするさい、ユニットバスがお風呂場に入らなかったり、お風呂場には収まるけれども、玄関を通らない、外から入れようとしても、お隣の家との間隔が狭くて通らない、というケースがよくあったと、メーカーさんからお聞きしました。そのため、ユニットバスのメーカーの方が工事現場を確認してからでないと発注できなくなってしまいました。
ユニットバスは、新築なら入る大きさでも、リフォームでは入らないことがあります。昔と今ではサイズが違っていたり、柱が少し傾いていたまた、お風呂場の上に2階部分があれば大丈夫ですが、ない場合は高さが足りず入らないということもあります。ですから、寸法を正確にはかることはもちろんですが、家全体を見て判断する必要があります。
また、リフォーム会社には工事の一番複雑な部分を担う大工さんがいないことが多いです。営業マンに、「なんでもやります」「なんでもできます」と言われるとなんでもできそうですが、契約前に得意、不得意な分野を説明してもらいましょう。契約を急ぐ会社は要注意です。
- 2016年12月7日
- カテゴリー : 住まいの本