「見積もりって何を見たらいいの?」新築・建て替え・リノベーシ・・・|足立区で注文住宅・リフォームを手掛ける工務店

「見積もりって何を見たらいいの?」新築・建て替え・リノベーションでの見るべきポイントと注意点

「追加費用…、こんなはずじゃなかった!」

「見積もりをもらったけれど、よくわからない…」

「見積もりをもらったら、契約しなければいけないの?」

「相見積もりって、もらった方がいいの?」

お見積もりについて、さまざまな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

住まいの新築、建て替え、リノベーション・リフォームを考える際に、お見積もりは重要です。
この記事では、お客様の視点で適正なお見積もりの判断基準をお伝えします。

目次

1.そもそも見積もりとは?

見積もりとは、これからかかるであろう費用について、あらかじめ計算することを指します。
新築や建て替え、リノベーション・リフォームにおける見積もりの重要性や、具体的なチェック項目をご紹介します。

(1)見積もりの重要性と見積もりからわかること

見積もりは、希望する工事にかかる費用を把握して予算を立てたり、それにあわせて必要な工事や使用する素材・設備などを取捨選択したりするために欠かせません。
見積もりの内容を理解することで、コストのムダを省けるようになります。

また、見積もりを取ることで、より満足度の高い業者選びをしやすくなるのもポイントです。
コストパフォーマンスの面からはもちろん、見積もり作成の過程での対応や質問への回答の仕方から、会社の姿勢や誠実さを推し量れます。

(2)見積書のチェック項目

見積もりは最初に概算を出し、それから詳細な見積書が出されるのが一般的です。
ここでは、最終的な見積もりのチェック項目を解説します。

①工事内容:具体的な作業の記載があるか

まずは、工事内容が具体的に記載されているか確認しましょう。
たとえば「内装工事」だけでなく、内訳として「下地処理」「フローリング施工」「巾木施工」など、細かに内容が記載されていることが重要です。

②工期:どのくらいの期間を見込んでいるか

次に、工期が記載されているかをチェックします。
工期については「5日間」「約3ヶ月間」など、期間が記載されているのが一般的です。
小規模工事で期日まで話し合った場合には、「〇年〇月〇日~〇年〇月〇日まで」のように、具体的な日付が記載されていることもあります。

③費用の内訳:材料費、人件費、諸費用などが明記されているか

費用については、材料費や人件費、諸費用などまで細かに記載されていると安心です。
悪徳な企業のなかには、見積もり金額に見合わない安価な材料を使用するところもあるため注意しましょう。

(3)追加費用や隠れたコスト

追加費用や隠れたコストについても、明確に記載されているかチェックしましょう。

①追加工事費:設計変更や不測の事態で発生する追加費用について

住宅建築やリフォームにおいては、「土地を掘り起こしてみたら地盤が軟弱だった」「壁を剥いでみたら下地が腐っていた」など、不測の事態はつきものです。
そのようなケースで設計変更や追加工事が必要になったときの費用の取り扱いについては、のちのちのトラブルを防ぐためにもあらかじめ確認しておくことが重要です。

②仮設費用:足場などの一時的な費用

業者によっては、足場などにかかる一時的な費用については、別途見積もり・請求とするところがあります。
その場合、一見費用は安く見えますが、「結果的には思ったよりも高くついてしまった」となりかねません。
必要な費用は、すべてひとつの見積もりに含んで提示してもらいましょう。

③申請費用・税金:建築確認申請、登記費用、消費税

新築や建て替え、大がかりなリノベーション・リフォームでは、建築確認や登記が必要になります。
それら手続きの費用や実費の扱いについても記載の有無を確認し、ない場合には対応を聞きましょう。

また、工事内容によっては、10%の消費税は高額になりがちです。
単価は税抜表示され、最後に消費税が加算されるのが一般的であるため、最終的な税込費用を確認することも重要です。

2.新築・建て替え・リノベーションの見積もりの違いと見るべきポイント

新築と建て替え、リノベーションでは、それぞれ見積もりの内容や見るべきポイントなどが異なります。具体的に解説します。

(1)新築

新築住宅の最初の見積もりは、希望する坪数に坪単価を掛け合わせて概算として出すのが一般的です。
坪単価とは、家を建てるときの1坪当たりの建築費を指し、構造や仕様によって異なります。

木造は軽量鉄骨やRC(鉄筋コンクリート造)より安いのが一般的で、標準仕様からオプションにより使用する建材や設備などのグレードを上げたり下げたりすることによっても坪単価は変わります。
そのため、出された見積もりが標準仕様となっている場合、何が含まれ、どのような仕様となっているのか必ず確認が必要です。

(2)建て替え

建て替えの場合は、新しく建てる家については新築と同様に、出された見積もりの仕様の内容についてまずはよく確認します。

さらに建て替えでは、既存の家の解体費用の見積もりが加わります。
今の家の状況によっては、アスベストが使用されており、解体に際して特別な配慮と費用が必要になるかもしれません。
また、予期せぬ追加工事が発生したときの対応などについても、記載を確認しておきましょう。

(3)リノベーション・リフォーム

リノベーション・リフォームについては、現在の躯体の状況によって見積もり額が大きく変わるため、現地調査が必須です。
現地を見ることなく出された見積もりは、参考程度にとどめましょう。

また、最終見積もりについても、実際に工事を始めるまで壁の裏や床下の状況を正確に把握することはできません。
リフォーム開始後に追加工事が必要になるケースも多いので、その際場合の対応についてもきちんと確認しておくことが重要です。

3.よくある見積もりトラブルの事例と解決策

ここからは、見積もりでよくあるトラブルと、考えられる解決策をご紹介します。

(1)事例1:予想外の追加費用「工事中に追加工事が発生した」

新築や建て替え、リノベーション・リフォームの見積もりでよくあるトラブルは、工事開始後に予期せぬ問題が発覚し、対応するための追加費用が発生することです。
額が大きくなれば、施主にとっては予算が不足するリスクがあり、もっとも心配になる点でしょう。

まずは、実際にどのようなことが起こり得るのか、見積もり段階でできる対策とあわせて解説します。

①よくある追加工事例

新築と建て替え、リノベーション・リフォームで、よくある追加工事には以下のようなものがあります。

新築「ここに棚があるといいな」など、工事が始まってからヒアリングにない要望を直接大工さんに伝える。
建て替え解体工事の際に地盤が今の建築基準に満たないことがわかり、地盤改良工事が必要になった。
地下からコンクリートが見つかり、撤去作業が必要になった。など
リノベーション
リフォーム
壁を剥がしたらシロアリ被害があり柱が使えない。など
②問題点の整理と見積もり時の解決策

それぞれについて、見積もり段階でできる解決策をご紹介します。

新築まずは最初のプランづくりで、要望を徹底的に洗い出しておく。
そのうえで、設計変更が生じたときの、無料と有料の期限と範囲を確認しておく。
建て替え費用はかかるが、地盤調査をしておく。
ただしそれでも、予想外の工事が発生する可能性があることは理解しておく。
リノベーション
リフォーム
現地調査をしっかりとおこなう。
それでも予期せぬ工事が必要になるケースはある。

新築については、ご要望を詳細に伺ったうえでプランニングすることで、ある程度は防げるものです。
また、実際に進捗をみて「もっとこうしたい」とご要望があった場合も、施主様からのリクエストなのでトラブルになるケースはあまりありません。

しかし残念ながら、建て替えやリノベーション・リフォームでの追加工事の発生の有無は、どれだけ優良な建築会社が誠実に現地調査をしたうえで見積もりをしても、完璧に予測することはできません。

そのためもっとも重要なのは、許可なく工事を進めたうえで請求されることがないように、あらかじめ取り決めをしておくことです。
そのような心ない業者はまれですが、決してないとはいえないためです。

また、実際に予期せぬ工事の発生に備え、余裕のある予算を立てることも心掛けましょう。

(2)事例2:見積もりの不明瞭な記載「費用の内訳があいまいなまま工事が進行した」

次いでよくあるのは、見積もりに不明瞭な記載があったことによるトラブルです。

①よくあるあいまいな表記

見積もりでよくあるあいまいな表記には、次のようなものがあります。

新築「仮設工事一式」「内装工事一式」などとされ、各項目の詳細が記載されていない。
諸費用が明記されていない。
建て替え「解体工事一式」とされ、具体的な工事の内訳や人件費などが記載されていない。
リノベーション
リフォーム
「クロス張り替え工事一式」などとされ、工事内容や使用する。建材の数量や単価が明記されていない。
塗装が何回塗りなのか記載されていない。
工事が必要な箇所や規模が記載されていない。

見積もりでよくあるあいまいな表記は「一式」です。
大がかりな工事であっても、大項目を一式としたうえで、さらに小項目に規格や使用、必要数量や単価が明記されているかを確認しましょう。
諸費用についても内容が明記されていない場合は、内訳を確認しましょう。

また、給湯器やビルトイン食洗器などは、家族の人数や使い方で適切な容量が変わります。
新築や建て替えで設置予定の設備については、後から不便な思いをしないよう、見積もりに詳細が明記されていると安心です。
記載がない場合は、品名やグレード、オプションの有無や容量について確認するようにしましょう。

リノベーションやリフォームでは工事が必要な箇所や規模、塗装の回数などがはっきりしないと、希望していた部分とリフォームされた場所が違ったり、仕上がりや強度が不十分などの問題が起きる可能性があるため、注意が必要です。

②問題点の整理と見積もり時の解決策

見積もりに「一式」としか記載がなく、詳細がわからない場合は、「打ち合わせたものと違う建材が使われた」「グレードが低い設備が入っている」などトラブルになりがちです。
内容があいまいな項目については、打ち合わせで必ず質問し、明記してもらうことが重要です。

4.見積もりを取るときのポイント

ここからは、新築や建て替え、リノベーション・リフォームで、建築会社に見積もりを取るときのポイントをご紹介します。

(1)お客様の要望を丁寧にヒアリングしてからお見積もりを出す業者を選ぶ

業者によっては、簡単に話を聞いただけですぐに見積もりを出すところがあります。
しかしそれでは実際に工事を始めてから「イメージと違う」「もっとこうしたかった」と追加工事・追加費用が発生しやすくなるのが問題です。

それでは見積もりを取った意味がありませんし、後悔につながりやすくなってしまいます。
見積もりを取るときには、時間をかけてじっくりと話を聞き、希望どおりの内容はもちろん、よりよい提案も含めて見積もりしてくれる会社を選びましょう。

(2)見積書の項目が具体的で、有料の場合についても説明をしてくれる業者を選ぶ

見積書には会社の誠実さが現れるものです。
項目が詳細で、かつ具体的な業者であれば安心できます。

たとえば工事車両の駐車料金は、諸費用に含み項目を設けない業者も少なくありません。
しかし私ども浅野工務店では有料とし、お見積もりに表示しています。
そうすれば、それを見たお客様が「工事車両は空き地に停められます」などと、「費用を削る」という選択ができるためです。

見える項目が具体的で、何にどのような費用がかかるのか分かるようになっている業者なら信頼してよいでしょう。

(3)質問をためらわない:不明点は必ず業者に確認し、不透明な部分をなくす

新築や建て替え、リノベーション・リフォームは、一生で何度も繰り返すことではないため、見積書には知らない言葉がたくさんあるものです。
それらを放置せず、分からない点については納得いくまで説明してもらうことも重要です。
そのときの態度や説明の仕方などでも、業者のよしあしや相性が測れます。

(4)安すぎる見積もりに注意する:あとで追加費用がかさむ可能性がある

安い見積もりをもらうとうれしくなりますが、それが適正価格であるのかどうかはよく確認が必要です。
業者によっては、契約してもらうために、安い見積もりを出すところも残念ながらあります。

見積もりの安さにひかれて契約したあとに、どんどん追加工事をすすめられ、結果的に予算を超えてしまった…と後悔することがないように、安すぎる見積もりには注意しましょう。

(5)地元の補助金や助成金などの知識が豊富で、登録事業者になっている業者を選ぶ

工事費の負担を適正に軽減する場合、補助金や助成金を使う方法があります。
ただし、補助金や助成金は、自治体や年によって内容が変わるほか、工事内容の細かな条件や申請の期限もあるため、必ずしも使えるわけではないことに注意が必要です。

補助金には、住宅省エネ2024キャンペーンのように登録事業者でないと申請ができない制度があります。
また、なかには補助金を使った工事をやりたがらない業者もあります。
補助金を使った工事をしたい場合は、地元の補助金や助成金を使った工事の実績が豊富で、使いたい補助金制度の登録事業者になっている業者を選びましょう。

浅野工務店は、足立区の補助金や助成金を利用した工事の実績が豊富です。
使える補助金や助成金はできるだけ使っていただいて、納得のいく工事をしていただきたいと考えています。
特に2025年から建築基準法の改正が決まっており、新たに申請手続きが必要になる工事もあります。
心配な方は、まずはご相談してみてください。

(6)すぐに見積もりを出す・契約を急がせる・値引きを強調する業者はやめておく

詳細にヒアリングしたうえで見積もりを出すのには、時間がかかるものです。
すぐに出された見積もりは、現実的な内容でなかったり、希望に沿ったものではなかったりする可能性があります。
また、見積もり後に「今日契約しないとスケジュールが埋まる」「明日までに契約すれば10%割引く」など、契約を急がせたり値引きで契約を迫ったりする業者も要注意です。

丁寧にヒアリングして見積もりを出すのには、時間がかかります。
浅野工務店では、お客様と話し合うなかで、建て替えではなくリノベーションを提案することもあります。
大切なマイホームにかかわることですから、じっくりと向かい合ってくれる建築会社を選びましょう。

(7)得意な工事や会社の姿勢をわかりやすく発信している実績豊富な業者を選ぶ

建築会社は、それぞれ得意な工事があるものです。
いくら見積もり金額が安くても、マンションのリフォームばかり手がけている会社に一戸建てを任せるのはリスクがあります。

特に戸建ては、地域の特性にあわせることも重要です。
たとえば都心であれば、狭い土地を有効活用する狭小住宅の建築を得意としているか、防火地域や準防火地域など制限があるエリアなら、それに合った住宅の建築経験が豊富かなども重要です。

なお、浅野工務店では、代表が執筆した『足立区の工務店の社長が書いた絶対に読んでおくべき住まいの本』を公開中です。
また、足立区にお住まいの方へ『足立区育ちの工務店社長がすすめる 太鼓判 建て替え&リフォーム』もプレゼントしています。
本の感想をご覧いただければ、どのような会社なのかきっとご理解いただけるでしょう。

どのような工事を得意とし、どういった姿勢で事業に取り組んでいるのかを、わかりやすく発信している会社を探しましょう。

5.まとめ

新築や建て替え、リノベーション・リフォームにおいては、理想を予算内で実現するために見積書を見極めることが重要です。
見積書を取るときの対応や、実際に出された書類を見れば、業者のよしあしや相性もわかります。
見積書から誠実さが感じられる業者を選びましょう。

浅野工務店は、補助金や助成金を利用した工事の実績も豊富です。
2025年に改正が決まっている建築基準法により新たに申請手続きが必要になる工事もあります。
心配な方は、お気軽にご相談ください。

  • 【最終更新日】2024年11月25日 15:46:52
  • 【投稿日】2024年11月25日 15:46:51